ＴＢＳ『知っとこ！』　おやじのひとりごと（66）

２月１１日、事前の取材連絡を経て、毎週土曜日の朝７時３０分から９時３０分までＴＢＳで放映されている番組の『知っとこ！』の取材があった。
その取材は「カリーナ」開店前の早朝５時３０分から始まり、「お客様やお仕事の妨げにならないように・・・」との配慮もあって、１１時頃まで続けられた。

放映は２月１９日
当日、まだ番組が始まって間もない７時５０分ごろ、もう二人のお客さんに「テレビ見ましたよ！」と声をかけられ、「場所を教えてください」との電話も入り、その反応の速さには驚かされましたが、その後も次々と「テレビを見て・・・」と言うお客様が来店してくれ、常連さん以外の新規のお客さまも「また来ますね」と声をかけてくれました。

店にとって新しいお客様に覚えてもらえたことは大きな喜びですが、何人もの常連さんが、放送を見て我がことのように「よかったね、私もうれしくなっちゃった！」とにこにこと声をかけてくれ、「子供が“カリーナがでてるよ！”と大喜びで教えてくれたんです」とか「職場の人たちがいつも買っているんだけど、“よかったね”とみんな喜んでいます」など、その温かいまなざしをいただき、それが何よりも大きな喜びでした。

この番組に取り上げていただいたコーナーは「おいしい喫茶店」
カリーナを含め都内の四店です。
他の三店は浅草、神田神保町、新宿の、いずれも長い伝統のある地元に愛されている大きな店です。
カリーナのような小さな、しかも場末と言っても差し支えの無いような地域の店をどうして取り上げてくれたのか？
その疑問を率直に聞かせてもらいました。

「はじめはこれなんです」と取り出した本は『土着喫茶』
この本は何年か前に“目立たないけど地元に根を張った喫茶店”の趣旨で取材を受け、出版元の事情から長い期間を経て出版されたものです。
「そのうえでまずホームページを見せていただき、ネットからカリーナさんの評判を調べさせていただきました。
その結果、どれもがカリーナさんのサンドイッチのおいしさ、店の持つ雰囲気の温かさを書いており、それが決め手になりました。
ですから店の大きさとか伝統とかの前に、そのような条件を優先させたんです」

この番組に取り上げていただいた経緯を聞かせていただき、お客様に温かくカリーナが支えられていることにうれしさがこみあげ、感謝の気持ちに頭が下がるとともに、ますます謙虚な気持ちを忘れずに努力を続けていかなければならないと、あらためて強く心に刻みました。

脱サラをして長い年月、もちろん過去には苦しい時期もありましたが、それを乗り越えてきた今になってみれば、それもまた楽しい思い出になっています。
経営を無事に息子に引き継ぐことができ、肩の荷を下ろしたホッとした気持ちはもちろんありますが、これからもカリーナのサポート役として携わってゆきますので、今までと変わらぬお引き立てをよろしくお願いいたします。

あらためてカリーナを支えてくれているお客様、『知っとこ！』スタッフの皆様、ありがとうございました。

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