カリーナＪ：ＣＯＭデビュー 　おやじのひとりごと（48）

6月21日
J:COM東京で「駅ちかグルメ　上井草」の番組に他の二店といしょにカリーナが紹介された。

取材に見えていただいたのは少し前のこと。
私のいないときにJ:COMからTELがあり、「比較的時間にゆとりの持てる10時ごろに来ていただくように頼んだからね、金曜日にくるらしい・・・」」との息子の話だった。

「J:COMだとテレビだよね、どんな取材なの？」
「なんだかよくわからないけど、来て見ればわかるよ・・・・」と息子の答えはそっけない。
いままでにも若者によく読まれている雑誌「るるぶ」や西武鉄道の全駅におかれている無料の小冊子「かわら版」などには載せていただいたし、TBSや文化放送のラジオでは聴視者からの依頼を受けて放送にのったこともあった。
テレビではTBSの人気番組「はなまるマーケット」からの打診もあったが、その内容がカリーナでは受けかねることだったので丁寧にお断りした。
だからテレビからの取材は初体験になる。

当日、約束の時間にカメラマンとレポーターの二人がやってきて、店に入る前に外観をカメラにおさめている。
このときになってやっと「やはり映像のともなう取材なんだな」と実感した。
テレビの取材なのだから当然のことではあるのだが、あまりにも予備知識をもたなかったことをチョッピリ反省しながらまずお互いの紹介。
簡単な取材の説明を受けたあと、店についてのいろいろな面からの質問に受け答えするかたちで始められた。
時間にして1時間弱だったように思う。

申し訳ないことではあるが、正直なところJ:COMのテレビはほとんど見ていない。
だから番組の構成などはまったく知らなかったわけで、今回の番組が「すぎナビ」の「駅ちかグルメ上井草」であり、杉並区内だけに流される番組であることも教えていただいて初めて知った。
残念ながら店の二階においてあるテレビはほとんどみる時間もないのでJ:COMのケーブルは入っていないし、住まいの方はケーブルは入っているが西東京市であり、いずれも見ることができない。
そんなわけでこの取材がいつ放映されるのかも知らぬまま、見てみたい気持ちを持ちながらも「まあいいや・・・」と思っていた。

そんなとき、かみさんの高校時代の友人から電話がかかってきた。
たまたまかみさんが留守で私が電話に出たのだが「偶然つけたJ:COMのテレビでカリーナが紹介されていたので電話したんですよ・・・」とのこと。
「自分たちはその番組を見ることができないので、いつの放映かも知らなかったんですよ、そうですか昨日だったんですか、わざわざありがとうございました」と、そのことがわかっただけでもよかったと思いながら電話を切った。

その数日後、そのかみさんの友人が番組を録画したビデオテープをわざわざ店に届けにきてくれたのだが、失礼なことに私もかみさんも帰ってしまったあとで、息子が受け取っておいてくれた。
夕方お礼の電話をし、不思議に思っていたことを聞いてみた。
「偶然見た番組を、どうやって録画してくれたんですか？」
その説明からおなじ番組を一週間ぐらい流していることを知り、見ることのできない私たちのために録画してくれた友人の気配りにあらためて感謝し、記念にDVDにダビングさせていただいた。

今日までにこの番組を見て「カリーナ」に来てくれたお客様が何人もいる。
失礼だが、誰もが見ているとは思えないこの番組でもこのようなことなのだから、NHKや有名民放などの番組で紹介する食材が、たちまち店頭から消えてなくなるという話がうなずけることだと知った。

カリーナの初体験になった。

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