ホームページの効用　カリーナあれこれ（１６）

60歳の手習いで、遊び半分に始めたパソコン、使ってみると思っていたよりは用途も多様でなかなか便利だ。
最初にその力を発揮したのがまじかに迫っていた年賀状。
全部手書きで書くのが理想ではあるが、恒例になったカリーナの年賀の準備とも重なって、なかなか大変なことになる。

かといって、夫婦いっしょに、さまざまな対象者にまったく同じ文面になる印刷業者に注文を出す気にはなれないので、パソコンを使って何種類かの文面を作り（写真も使ったが）、それぞれに手書きの文を書き込めるスペースを作ったうえ（もちろん手書きですべてに一言書き添えた）で印刷した。
宛名は割り切って全部パソコンに任せたが、これによってずいぶんと楽ができ、送った相手にも不快な思いをさせないですんだと思っているし、かみさんにも「楽になった」と、以後毎年感謝されている。

そしてカリーナの帳簿の記帳にもたいへんに役立っている。
それまで、収支の計算はソロバンでやっていたのだが、計算した後、必ず二度以上の検算ををして間違いのないことを確かめていた。
しかしパソコンは、記入ミスさえなければ１００％信頼できるので安心していられるし、きちんと整理ができるので、整理べたな私にとってはまことに便利なものとなっている。

写真の撮影と整理にも大いにその力を発揮している。
何よりもデジカメの利点は一度大容量のメモリーを買っておけばそのまま何百枚も撮りつづけることができるし、以後半永久的にフィルムを買わなくてすむことだ。
写真の加工や引き伸ばしも自分で自由にできるので楽しみ方が広がるし、その写真がたとえ何千枚になっても整理のしかたですぐに希望の写真を選び出すこともできる。アルバムに貼ってストックしていた以前の写真であったら大変なことだ。
そのほか名簿や住所録類、旅行記録や覚書、身内だけで読む家庭内新聞も、ごくたまにではあるが家の記録として作っている。

もちろんカリーナの仕事にも役立たせている。
帳簿の記帳に使っているのはすでに書いたが、お客様にお渡しするメニューや、ちょっとした「お知らせ」のポスター（手書きのときのほうが多いのだが・・・）をつくるのも簡単で便利だ。
だがそれ以上に、自分ではあまりその効果は期待していなかったのだが、このカリーナの「ホームページ」が役立ったのかもしれない。

ご存知の方もあるかと思うが、西武線の各駅に西武鉄道「かわら版」という自由にもらえる小冊子がおいてある。
これは毎回西武線のひとつの駅を取り上げ、その駅と周辺の街を紹介するものだが、そのなかに「あの駅このお店」というコーナーがあり、先日、『8月1日号に上井草駅をとりあげるので「カリーナ」を紹介したい』と取材に見えてくれた。
とりあげる店は一店だけとのことで、たいへんありがたいことだ。

無事に取材も済んで思ったのだがどうしてカリーナを選んでくれたのだろう？
その思いを口にすると「やっぱりホームページが影響しているんじゃないの・・・　その上でお客さんの評判だとか店の内容も少しは調べて決めてくれたんだと思うけれどなぁ〜」とかみさんが言う。
たしかになにかを調べるのにはネットが非常に便利なことはたしかだし、そんな手順ですすんだのかもしれない。

そう言われて思い返してみるとカリーナ開店から20年がたつが、その間、何度か雑誌にとりあげていただいたことがあったが、ホームページ立ち上げ前には一度　“見る・食べる美術館ガイド「美術館で過ごす休日」”という本に載せていただいただけだったが、立ち上げ以後3年半で雑誌「るるぶ」に二度、マンション販売のための近隣ガイドパンフレットではあったが一度、そして今度の西武鉄道「かわら版」と4回もとりあげていただいた。

そのことを考えると、かみさんの言ったように「ホームページ」は自分で思っていた以上に役割を発揮しているのかもしれない。
ちょっと語弊があるが、パソコンの勉強のために興味半分面白半分に始めたホームページではあったが、本来の目的である「カリーナのホームページ」としての機能を少しでも発揮できているのであればうれしいことだし、そう心がけていかなければならないと改めて思い起こされた気がする

そんな経緯をたどって8月1日に西武鉄道「かわら版」が各駅に置かれますが、無料で自由に手にすることができますのでどうぞ興味のある方は見てください。

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