[カリーナ]と聞いて、「車の名前からつけた店名だな」と思った人が多いと思います。
確かに車の名前でよく知られています。でも当店の名は、車の名前より先に決まりました。
サンドイッチの専門店として上井草に開店したのは１6年前ですが、その前に同じ西武新宿線の西武柳沢駅前に、当時流行っていたサイフォンコーヒーの専門店として[カリーナ]を１５年続けてきましたので、名前がつけられたのは３1年も前になります。
当時、脱サラをして資金も乏しく、今カリーナの柱になっている息子は幼児でしたが、５歳になっていた娘も含めて額を寄せ合い、店名、ロゴ、そしてマッチのデザイン、看板も手づくりでした。
その時に作った[カリーナ]のロゴ、そしてマッチのデザインは、とても素人くさいものですが、初心を忘れぬためにも捨てがたく、今でも使い続けています。
では[カリーナ]の名はどこから採ったのか？
青春時代に、歌声喫茶でよく歌ったロシア民謡の「丸顔の娘」から採った花の名前なのです。
白くてまるがお きれいな娘
谷間で摘んだよ 可愛い花
谷間で摘んだよ 可愛い花
おさげにさしたよ カリーナの花
おさげにさしたよ カリーナの花
娘は小道を 歩いて行く
他にも同じくロシア民謡で、「おおカリーナの花が咲く」という歌もありますが、イメージしたのは「丸顔の娘」でした。
ところでその歌声喫茶の老舗『ともしび』が、今も新宿にあり、歌い継がれているのはご存知でしょうか？私は時々顔を出しては歌ってきます。昔人間なのですね、カラオケはどうも苦手なのですが、ここでは音痴でも思いっきり声を出せるのがたすかります。
懐かしく思われる方、一度行ってみてはいかがですか？
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